軽貨物などの運送の業界の中では長時間労働が問題になっており、軽貨物のドライバーの求人を出しても人が集まらない・採用してもすぐに離職してしまうといった事態が多く発生しています。
そのため、近年の運送業者は業界全体で労働環境の改善に取り組んでいます。
そして運送の業界の労働時間が長くなる原因として挙げられているのが、荷待ち時間が長いということです。
実際物流施設によっては荷物の積み下ろしの際の待ち時間が場合によっては数時間に及ぶ場合もあります。
加えて荷物を積み込むまでは動くことができないため、運送を行うことができなくてもずっと待機している必要があります。
またそういった待ち時間には荷主側が追加料金を払うことが一切ないため、長時間労働をしている割に給与が上がらないといった事態も発生しています。
こういった事態を防ぐためにもテクノロジーを利用して、現状の業務の流れを把握したうえで荷待ち時間を抑制できるよう効率的な配送戦略を立てたり、荷待ち時間に対する追加料金を荷主側にも請求できるようにするなど様々な取り組みをしています。
また行政側も荷主勧告制度の強化など、運送業者側が違法な労働を強制できないよう監視の強化や違反原因が荷主側にあった場合は荷主も勧告対象になるなどの法制度の整備を行うなど業界・行政全体で労働環境の改善へと取り組んでいます。